もくじ
頭皮のこと
白髪と菌には次のような関係があります。
①ビオチンの不足
ビオチンは毛髪を強くするのに必要な栄養素であり、白髪とも関係が大きいです。
ビオチンはビタミンB群の一種であり、アミノ酸をタンパク質に変えるときに必要。ビオチンは腸内細菌(ビフィズス菌)によって作られるため、菌ケアによって腸内環境を整えておくことが大切です。
②コリネバクテリウムの増加
「頭皮に慢性的な炎症がある方に白髪が多く見られた」という研究報告があります。
コリネバクテリウムは頭皮の炎症を引き起こすため、繁殖を抑えることが白髪予防につながります。こちらは湿気を好む菌であるため、シャンプー後によく乾かすことが大切です。
③頭皮の血流不足
乳酸菌の摂取により皮膚の血流が増加したという論文があります。
実際にユーザーさんの中でも代謝が上がったり、平熱が上がったりという報告があります(注:サプリやエッセンスとの関連は未確認です)
善玉菌が作り出す「短鎖脂肪酸」は体内でエネルギーに変わるとする論文がありますので、その影響が現れているのかもしれません。
顔のこと
まず、洗顔の回数は最小限にとどめるべきです。この菌は肌の表面近くに住んでいるため、石鹸での洗顔回数が多いと菌数が少なくなってしまいます。洗い流された菌数が回復するまでには半日程度かかるので、表皮ブドウ球菌の効果を生かすためには石鹸洗顔の回数はせいぜい1日1回にとどめる必要があります。
スキンケア:
表皮ブドウ球菌とアクネ菌を増やすには、まずなるべくお肌の菌を減らさないことが大切。
・石鹸を使った洗顔回数は1日1回。朝はぬるま湯で洗うだけの洗顔にとどめる。
・強い界面活性剤は美肌菌の住処を壊してしまうため避けること。
・美肌菌を殺してしまうパラベン(防腐剤)の入っていない化粧水などを選ぶこと。
・KINSでは洗顔後の肌に最初にオイルを付けるスキンケアを推奨している。オイルは余計な防腐剤が入っていないだけでなく、脂肪酸に菌を育てる効果がある。
*ちなみにオイルはホホバオイルが万能でおすすめ。
食事:
表皮ブドウ球菌とアクネ菌は適度な皮脂をエサにして増えますが、過剰な皮脂分泌はコリネバクテリウムを増やしてしまいます。特に、高糖質・高脂質の食事は避けること。血糖値の急上昇は皮脂の分泌を促進します。
便秘をはじめとした腸内環境のトラブルも肌トラブルを促してしまうので、同時に腸内環境を整えることは非常に重要です。
①菌を入れる(KINSサプリ・発酵食品や自然との触れ合い)
②菌を育てる(水溶性食物繊維、難消化性オリゴ等など)
③菌の邪魔をしない(添加物・白い食品・高脂質・高糖質・アルコールを避ける)
ライフスタイル:
適度な運動で「新鮮」な汗を流すと非常に良いです。
汗は表皮ブドウ球菌のエサとなり、病原菌を退治する抗菌ペプチドにより表皮ブドウ球菌の働きを助ける働きがあります。
*ちなみに、菌は皮脂や汗を食べて増えるので、男性ホルモンの影響でより皮脂が分泌されやすい、男性の方が総菌数が多い傾向にあります。
・高脂肪(洋食・揚げ物)
皮脂の分泌がより活発になる場合があります。
・高糖質・高GI(白米、白砂糖)
これらの食事は、血糖値を急上昇させ、皮脂の分泌を活発にしてしまうため、肌荒れの原因となっていることがあります。
・ビタミン不足な食事
ビタミンB群やビオチン、葉酸は美肌に必要なビタミン。ビタミンBはビフィズス菌が腸で生み出すことができるため、腸内環境を整える食事(上記参照)を心がけることが重要です。
・刺激物 / 香辛料
カフェイン・香辛料などの刺激物を多く含む食べ物を摂りすぎると、過剰な皮脂の分泌を招く。
乾燥の原因は「皮脂の分泌不足」「水分不足」「表皮のバリア機能の低下」「血流の悪さ」など様々な要因が関係しています。
菌ケアとして関係があるのが「皮脂」「バリア機能」「血流」の三つ。
◇皮脂
皮脂を全て洗い流してしまうような、過度に強い界面活性剤の入った洗顔などを使っている場合はスキンケアの見直しを。また、洗顔後は化粧水ではなくホホバオイルなどオイルケアのみでのスキンケアが推奨です(もしくは、防腐剤・界面活性剤不使用の化粧水・乳液を使う)
そして、洗顔フォームを使った洗顔は夜1回だけにしましょう。
*洗顔の際は使用する水の温度に注意。お湯での洗顔は皮脂を余分に洗い落とし、洗顔後の肌水分低下を引き起こすとする論文があります。できるだけ低い温度の水(28度以下を推奨)で洗顔ください
乾燥を防いでくれる効果が示された乳酸菌がある。ラットでラブレ菌による結果あり。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24410864
◇皮脂
バリア機能を維持するためには、適度な皮脂分泌が必要。高脂肪の食事は避けつつ、適度な運動で汗を流すことがオススメ。
◇水分量
ヒアルロン酸を多く含む食べ物を摂ることも有効です。ある論文では、ヒアルロン酸の傾向摂取によって、お肌の水分量、シワなどが改善することが示されていました。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5871318/
ヒアルロン酸を多く含む食べ物は、具体的には山芋、オクラ、納豆、モズクなどなど。
これらの食品は、腸内細菌のエサとなる水溶性食物繊維も豊富に含むので非常に優秀。おすすめです。
口腔内のこと
◇生理的な口臭であれば、菌ケアで改善できる可能性があります。口臭と菌の関係で言えば、乳酸菌を約2週間飲んでもらったところ、口臭が改善したという論文が見つかりました。
[https://www.oooojournal.net/article/S2212-4403(13)02088-9/fulltext]
◇腸内環境で発生したガスが血液を介して全身を巡って肺で呼気と交換され、口臭となっている場合、腸内環境を整えることで口臭改善が期待できる。
◇緑茶カテキンによる口臭抑制効果
歯周病と口臭への効果は緑茶カテキンにより増強される。とする論文がある
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0003996918304242?via%3Dihub
◇強いマウスウォッシュの使用は推奨できない。口腔内をアルコールが乾かしてしまい、一時的な臭いのマスクはできても根本改善にならない。かつ、アルコールの強力な殺菌効果で、口腔内の菌にダメージを与えてしまう。
廉価な歯磨き粉に含まれる注意すべき成分
・合成界面活性剤:ラウリル硫酸ナトリウム…強い洗浄作用のため
・フッ素:溶けたエナメル質の修復、歯質を強化するなど、むし歯の発生を防ぐ
・サッカリンなどの人工甘味料:快適に歯を磨けるように入れている
・パラベン:保存料(細菌やカビなどの増殖を抑制する静菌作用)
合成界面活性剤は菌的にもNG。舌や口腔内に強い刺激を与え、磨いた感じを与えるので、歯磨き時間がどうしても短くなりがちです。パラベンも口腔内の善玉菌に対して影響してしまうので避けたいところ。加えて、菌の話ではありませんが舌下吸収も心配です。下顎の、舌の裏側あたりの粘膜は非常に吸収効率に優れた粘膜で、この舌下吸収を使って薬を投与する方法もあります。特徴は「速やかに効く」こと。皮下注射より舌下吸収の方が、成分が身体中に広がるのが早いです。
歯磨き粉のポイント
・フッ素
・界面活性剤
・エタノール
がフリーだと菌に優しいです。
ただ、フッ素には、「虫歯や歯周病を予防・改善する」というエビデンスがたくさんあるので、「口腔内環境」という意味では100%悪者ではないことにご注意を。
「口腔内の菌バランス」という意味では悪者。
おすめの歯磨き粉
バイオペースト
https://item.rakuten.co.jp/thd/cl082/
この歯磨き粉は、天然由来成分のみで落とすタイプ。食品登録ができるくらい、安全性が高いです。
アルコール成分や強い殺菌成分が入ったマウスウォッシュの使用はおすすめできません。歯周病菌などの悪い菌だけでなく、良い菌まで殺してしまう可能性があります。マウスウォッシュの使用により糖尿病になりやすくなる可能性も否定できません。
基本的にアルコールによるダメージが大きいので、使用するのであればアルコールや殺菌成分を含まないタイプのものであればOKです!
胃のこと
KINSサプリがピロリ菌の改善に貢献する可能性はあるが、実際に臨床試験等で効果を確認している訳ではないため必ず治療に貢献できるかは不明です。
ただ、KINSサプリにも含まれている酵母菌「ブラウディ」を摂取することでピロリ菌の感染が改善したと示す論文がある。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/31414551
「ディスペプシア」とは「胃の痛みやもたれなどの不快な腹部の症状を指す医学用語」
これは、症状の原因となる明らかな異常がないのに、慢性的にみぞおちの痛み(心窩部痛)や胃もたれなどのディスペプシア症状を呈する病気です。検査を受けても特に明らかな病気がないのに、胃もたれ、胃の痛みが起きる厄介な疾患です。
菌との関係
第105回日本消化器病学会総会で…「機能性ディスペプシア(FD)患者の胃液細菌叢は健常者と異なり多くの腸内常在細菌の混在が認められ、FDの原因として小腸内容物の胃への逆流の可能性が示されている」との報告がある。
機能性ディスペプシアについて調査してみたところ、「プロバイオティクス(生きた菌の投与)で胃液の細菌叢がかわり、症状が減退した。」と報告している論文がある。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/28761692
ただ、上記の論文は対象人数が少ない(24人)ので、あくまでも参考程度。担当医と相談のうえ、プロバイオティクスの併用も検討する。
腸内環境のこと
・便秘薬を飲んでいる場合は腸内環境を整えながら、徐々に薬を減らしていく。
・KINS製品の継続的な摂取
・腸内細菌による短鎖脂肪酸の生成
・オリーブオイルの摂取
毎日ティースプーン1杯のオリーブオイルを4週間摂取してもらうことで、便秘の改善が見られたという論文がある。
https://www.jrnjournal.org/article/S1051-2276(14)00141-1/fulltext
*オリーブオイルに含まれる成分は、有益な腸内細菌のより高い生物多様性を刺激し、そのバランスを高めるため、腸の健康の促進にも関連しています。
使用する際はエキストラヴァージンが推奨。理由は二つあり…
・エクストラヴァージンオリーブオイルには精製されたオリーブオイルの約100倍ものポリフェノールが含まれている
・腸内フローラの多様性を促進し、痩せやすい菌のバランスを作ってくれたり、短鎖脂肪酸(抗アレルギーや便通、脂肪燃焼に関わる物質)を生成する菌を増やしてくれたりする
まずは対処療法的に、ガスが発生しやすくなる理由を無くすことがオススメ
その後、腸内環境を徐々に整え、通常の生活でもお腹が張らない状態を目指しましょう。
・ガスを改善するために低FODMAP食を試してみる
・便秘も原因の一つ
・臭いが強い場合…肉・玉子などの動物性たんぱく質の過剰摂取が原因かも?
・食物繊維の摂取量を減らす。
お腹が張るのは「菌がガスを作り出しているから」であるケースがとても多いです。そのため、菌のエサになりづらい食品をとることにより、一時的にガスの量は減ります。ただ、そうすると善玉・悪玉かかわらず菌の育ちが非常に悪くなりますのでご注意
短鎖脂肪酸はビフィズス菌や乳酸菌が作り出す物質で、便秘の解消に役立つ。
短鎖脂肪酸が腸内に増えると具体的には「腸の動きが活発になる」「便の水分が多くなる」などの効果が期待できる。
睡眠・メンタルのこと
タンパク質を取り入れる
タンパク質は三大栄養素のひとつ。肉や魚、大豆に多く含まれている。ただ、タンパク質が摂取できればなんでも良いという訳ではなく、KINSは魚や大豆からのタンパク質の摂取を推奨している。
肉に比べて魚や大豆は腸内フローラを整える効果をもたらしてくれる成分が豊富に含まれている。魚には乳酸菌の定着を促すオメガ3脂肪酸が豊富に含まれている。
さらに、
・普段から規則正しい生活を心がけ、太陽の日差しを浴びるようにする
・入眠前にお風呂に入ることで、体を温めリラックスをする
・眠りにつく30分前はスマホ画面など強い光を発するものを見ないようにする
参考:KINS JOURNAL
ストレス誘発性睡眠障害にプロバイオティクスは有効であるという論文がある。
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.1111/jam.13594
睡眠には「セロトニン」と呼ばれる物質が関わっている。
このホルモンは「幸せホルモン」という別名を持ち、精神の安定に深く関わっている。
セロトニンは約90%が腸内で作られていて、その生成に必要不可欠なのが腸内細菌である。
善玉菌の多い腸内フローラほど、セロトニンの生成量が多くなることがわかっています👀
そして、セロトニンは「メラトニン」というホルモンに変換されることで眠気を引き起こす。
つまり腸内細菌を整えることで、結果的にメラトニンも多く作られるようになり、質の高い睡眠へと繋がる。
特にエンテロコッカスとストレプトコッカスという乳酸菌は、セロトニンの生成に役立つことが示されている。